TRANSCENDENCE(トランスセンデンス)CURRENTES82S/98S+(カレンテス)の魅力を伝えてみる

トランスセンデンス

TRANSCENDENCEはマルチピースロッドの可能性を追求していきます。携行性に優れ、拡張性も付しやすいマルチピースロッドはロッドとして多くのメリットがあります。

過去に折れやすいパックロッドが 釣り業界に溢れかえった時期がありました。

昔からの釣り人は言います。折れるんでしょ。と。

2014年南米ガイアナでマルチピースロッドで大型のナマズとファイトをしている最中にロッド内部から破損音が聞こえ、ファイト中に不安を覚えました。遠征中にそんな不安を抱えながらファイトするのはありえない。そんな思いから生まれたのがTRANSCENDENCEです。

TRANSCENDENCEでは、ユーザーの視点で何が欲しいのかを徹底的に考え続けてきました。耐久性、携行性、求められるスペックそして拡張性。何が必要で何が不要なのか。

今までのロッドメーカーではやって来なかったこと、やれなかったことを存分に創り上げていく。TRANSCENDECEはそんなメーカーで あり続けていきます。

一度しかない人生の大切な1ページに思い出を刻むそんな時にユーザーの側にいることが出来るメーカーを目指していきます。

※引用:TRANSCENDENCE公式サイト

つりと
つりと

トランスセンデンスのカレンテスについては、公式のサイトでも詳しく書かれていたり、スタッフやテスターの方々、プロアングラーがYoutubeなどで使っているものは拝見していますが、個人アングラーでレビューされてる記事は少ないかなと感じています。しかも、シーバスロッドともあって青物やジョアジギングとしての記事や動画がほぼない状態に等しいので、レビューをググるのが難しい方にもこの記事が参考になればと思っています。(※あくまで個人的な判断と感想になりますので、その点ご理解いただいた上で、下記の記事を読み進めていただければ幸いです)後半にオススメの実釣動画と解説動画を載せています。

カレンテス82S/98S+

8.2ftと9.8ftに可変できるシーバス専用ロッドで、仕舞い寸法が550mmが最大の特徴。
国内遠征、出張、海外遠征に航空機内持ち込みを可能とするサイズ。
大場所、小場所によってレングスを可変させながらフィールドに立つ事ができる。

SPEC

Length:8.2-9.8ft(変則4-5ピース@2パターン)
Closed length:550mm
トップガイド:チタントルザイト採用
ガイド:チタン、SIC複合ガイド
ブランク:4軸カーボン
グリップ:可変バランサーウエイトシステム
JAN:4580688091034

パックロッド(マルチピースロッド)を選ぶ理由

パックロッドを愛用されている方のほとんどが携行性を重視していると思います。

・遠征先や出張などで使いたい
・移動手段が自転車やバイクなどの2輪車や公共交通機関だから
・磯場など移動時に両手が使えるフィールドへ行くから
・コンパクトに釣りへ出掛けたいから

思いや手段はそれぞれですが、自分の場合は「コンパクトに釣りへ出掛けたいから」です。

沖堤防や陸っぱりの釣りが多いのですが、フィールドによっては渡船を降りる軽快さが欲しかったり、混雑するフィールドで荷物量で悪戦苦闘したくない時があります。ロッドは長いと確実に片手が塞がれてしまうのですが、パックロッドの場合、バッグに装着したりも出来ますし、仮に片手で持っていても軽いので、大きなタモ網含めても片手を空ける事が出来ます。より軽快性があるパックロッドは自身が行くフィールドでは重要な要素でもあります。

理想系はランガンスタイルで全てが揃い、魚も新鮮に持ち帰れる携行性の良さをタックル全般に求めていますが、まだまだ100%ではないので、今後色んな便利グッズを使いながらできる限り「コンパクトに釣りへ出かける」事を追求していければと思っています。

マルチピースロッドである事も大切

トランスセンデンスさんは、他のパックロッドメーカーと違い、「マルチピースロッド」であると表現されているのには大きな理由があります。それは、ただコンパクト性能を追求している訳ではなく、折れ易い印象があるパックロッドでも、パワー負けしないロッド、ファイト不安を感じさせずストレスフリーで使えるベースを維持しつつも、汎用性を持たせたロッドである事が言えると思います。

遠征先や出張先に何本ものロッドを持っていく事は難しいくとも、1本が何役も果たせるマルチ使いのできるロッドであるからこそ、本当の意味で「コンパクトに釣りへ出かける」ことが実現できていると思います。実際、魚種や釣り方に合わせてレングスチェンジし、多種多様な釣りを楽しめているのが「カレンテス82S/98S+」です。そのあたりの魅力もお伝えできたら最高です。

ショアジギングで通用するのか

ズバリ問題なく通用すると思っています。
普段からシーバスロッドに慣れていれば、ティップや全体の柔らかさを活かした「曲げて獲る」ロッドがお好みの方であれば、ショアジギングでもより使い易く感じると思います。比較対象としてですが、これまで「SHIMANO ディアルーナ M」を使用していましたが、それよりも気持ち柔らかい感覚です。

第一精工 フィッシングスケール ノギスケール125 フィッシングメジャー フィッシュスケール 釣りメジャー
ノーブランド品

実釣で堤防から「80cm」のブリを上げましたが、危なげなくむしろ楽しんでファイトできるロッドだったと感じています。ただ、ロックショアや潮の流れが早いフィールドで使う訳ではないので、ファイトを楽しみながら、ドラグやロッドのしなりで魚を獲る。そんな釣りが出来るロッドだと思ってもらえれば伝わり易いと思います。

https://twitter.com/tsurito2020/status/1646690478610616320?s=12

別日の動画ですがHITシーンです。
恐らく「サワラ」族かな?と思わしき口ギレでバラしてしましまた(涙)
これはロッドのせいではなく腕の問題です(笑)
むしろこのロッドだからこそいい食わせが出来たと思っています。

ルアーセッティング

自分が「カレンテス」を選ぶ時に一番悩んだのがはこの部分です。

・いったい何グラムまでが許容範囲なんだろうか?
・ロッドアクションの感覚や反発などの程度はどうなんだろうか?

公式サイトの仕様では、Lure:8〜35g(Max56g)と表記されています。
ショアジギングで言うなれば、35g程度の鉄板バイブや40gのメタルジグは不安感なくフルキャスト出来ると感じましたが、やはりシーバスロッドでもあって、ティップの柔らかさから「ペンデュラムキャスト」などロッド負担を軽減しながらキャスティングする必要があると思います。実際の釣行では60gのメタルジグをフルキャストしましたが、投げれるが少し不安を感じる感覚です。

ルアーのロッドアクション、ジグをシャクル抵抗や反動については、30g前後のジグ、ルアーなどが最も入力し易い様に感じます。チカラを掛けずに軽い手首の煽りやリーリングによって入力する事ができるので、長時間の釣行には一番疲れにくく自然体で釣りがし易い重さだと思います。

35g/43gの「ビックバッカー鉄板バイブ」などの水抵抗があるルアーの場合でも、ティップの柔さから重みも感じますが、抵抗で押し戻されそうな感覚ではなく、しっかり巻けてアクションできるそんなパワーも感じます。35gあたりは特に使い易くオススメかと思います。

プラグはいちばん使い易く「DAIWA セットアッパー」や「Jackal 湾岸ミノー」「Blue Blue ブローウィン」などのミノー、「TackleHouse フィードポッパー」などのトップや、シンペンなど幅広く対応できます。これはやはりシーバスロッドとしてのポテンシャルだと思います。

ただ巻きはもちろんの事、アクション変化はバイトを誘う為にも不可欠な要素で、竿先のアクションは軽快であればある程、誘い易くなります。「カレンテス」は曲げて獲るロッドでもあり、プラグ系との相性は高いように思います。

青物などの陸っぱりは回遊次第の要素もあり、投げ続けられるメンタルも必要になります。一瞬のチャンスを見逃さない為にも振り抜き易いプラグは、キャスティング距離も含めてロッドレングスに合っていると思います。

リールセッティング

SHIMANO製 3000番〜SW4000番あたりが絶妙なサイズ感だと思っています。
SW5000番クラスは流石に全体バランスが重くなり、軽快さが失われます。
Line:PE#0.8〜#2.5の幅もあるので、PE#2程度で300m巻きが出来るルアーを想定しても、SW4000番までで使えるバランスは自分の中でも使いやすさに繋がっています。

沖堤防でのショアジギングで「サゴシ」実釣です。
40gのジグ(ブレード系)などのアクションが快適で、自分のイメージ通りに軽く小刻みに動かせるのは、ティップの柔らかさや反発の動きによるものだと実感します。リーリング中もずっと釣れそうな感覚が手元にあります。←言い過ぎ(笑)

シーバスフィッシングにはマスト

※写真はLATE BLOOMINGS510+
Lure:8〜35g(Max56g)がスペック上あるように、軽量でもしっかり遠投ができて、重量感あるのに振り抜ける感じは、色んルアーパターンに合わせられるので、シーズンパターンが変わってもオールマイティに使えるロッドだなと感じます。

「COREMAN VJ」の16g〜28gや、もちろんジグヘッド系8g〜12gもストレスなく使え、キャストのみならず繊細な反応も良いので、ボトムふ触れるか触れないかの絶妙な感覚を軽量なルアーでも感じ易いティップ感があります。

シーバスフィッシングと言えば「バチパターン」の様なショートバイトでも使える繊細な釣りでも使いたいところ。

普段よく使う「Pazdesign Feel100」(7g前後)の軽いルアーで、吸い込みバイトのような感覚でも竿先を弾かずに、しっかり掛けていけるので、パターンが変わっても万能に使えるロッドだと実感しました。

リールセッティング

3000番あたりのサイズ感がもちろんマストだと思います。
ラインセッティングも比較的ライトになる分、繊細になると思います。
PE#0.8〜#1.0あたりでよく使うのでベストセッティングです。

ショアジギングなどで使われるリールやルアーなどではあまり感じませんが、軽量になれば先オモリ感も出てしまうので、エンドグリップにバランサーが搭載されています。0,8,16,24gの4段階で組み立てられるので、ルアーウェイトによってサクっと変えられる遊び心もあるのが面白いです。

携行性が申し分なし

パックロッド(マルチピースロッド)を選ぶ理由を冒頭でもご紹介していますが、携行性に優れていると実感できる一つ目は「仕舞寸法」です。もちろん、ロッド全体のレングスによってサイズは前後しますが、一般的な650mm〜750mm程度の寸法よりも更に短い550mmが「カレンテス」の魅力でもあります。

普段の持ち運びにはもちろんですが、スーツケースへ簡単に収まってくれる寸法なので、国内出張はもちろん海外遠征もチャレンジできるサイズ感です。実際、何度か国内出張に同行させていますが、空いた時間に何度か良い思い出を作れたなと感謝しています。

専用ケース「ネオプレーンロッドケース」

トランスセンデンスオリジナルのロッドカバーで、「カレンテス」「エンピナード」などの仕舞寸法が規定内のサイズであれば収納する事ができます。「マルチピースロッド」の課題として、レングスチェンジした際に余るロッドのピースを安全に保管する事もできるので、持ち運びにも必要不可欠な専用カバーです。

伸縮性も高いので、サイズ感ぴったりのものはもちろんですが、更に仕舞寸法が短いロッドでも、ベルトが太くしっかりしているので、若干折りたたみながらも使える汎用性の高さも魅力的です。しかも見た目にかっこいいので、このケースがあるから「トランスセンデンス」使いたいと言っても過言ではないですよ(笑)

継ぎ目のケアは念入りに

マルチピースともあって、継手の箇所が多いのでケアはしっかりしておかないと、負担が大きく掛かる部分なので、忘れずケアしていきましょう。

抜けない事より、抜けてしまう事が危ない

収納する際に抜けなくて困る事は、パックロッドではあまり考えません。
全て抜けなかったりすればかなり困りますけど・・・(汗)
それより大事なのは、釣りの最中に緩んでしまう事です。
これはパックロッドに限らず全てのロッドに言える事ですが、ロッドにとって最も負担の掛かりやすい継手が多い事はかなりのリスクです。

実は少し緩んだ時にキャストしてしまい、継手を欠けさせたことがあります(涙)

「ヤバイ!!!」と思った時に力を緩める事ができたので救われましたが、最悪完全に割れてしまってたかもしれません。今は、綺麗に修繕できているので、安心してフルキャストしています。

フェルールワックスでケア

フェルールワックスは継手に、ワックスの抵抗と滑りを与えるので、瞬間的な力には吸着力が強く、じっくりとした力には摩擦が掛かりながらも抜ける様になります。釣行中は抜けず、片付け時には滑るので、非常に使い勝手がいいと言えます。
※メーカー非推奨の場合もあるので、ご使用はご自身の責任でお願いいたします。

薄く塗ってから、指などで伸ばしてあげると良いです。
毎釣行終わりには必要ないですが、釣行終わりの際に抜け感(グリップ力)が弱まってきたなと感じれば、定期的に塗ってあげるだけでケアができるので、高い修理費や大きな破損になる前にもオススメではあります。

Currentes Rev2.0へ

「カレンテス」は新しくRev2.0へ進化します。
これまでの曲げて獲る粘りと軽快さは残しながらも、バット部分が強化されたとのこと。
益々対応幅が広くなってアップグレードされたので、これから検討するなら「Rev2.0」ですね!!

デカい魚を仕留めるテスター陣が実証している

Instagram、XなどのSNSで発信されているので、アカウントは是非チェックしてみてください。
IGアカウント:transcendence_japan
Xアカウント:transcendencejp

実釣動画-Transcendence-

カレンテス発売前に撮影された「カレンテス」名付け親の木村紘大さんと、山根正之さんの解説です。

広島のテスター中村祥也さんの実釣動画です。
動画では「エストレーモ76B」「カレンテス82S」「エンピナード91S」が使用されています。

淀川シーバスで一度は観たことあるかも!?
ハク&バチパターンの実釣で登石ナオミチさんの動画です。
自分もカレンテス使う前から何度も繰り返し拝見させていただきました。

最近話題になった「パックロッド」を高橋優介さんが使っています。
もちろん釣果もあり、片山社長、山根さんも出られています。
これ観たら一気にユーザー増えそうな気がします(笑)

まとめ

専用ロッドでマニアックな釣りも、汎用性を持ったロッドでする釣りも、最終的には自分が満足いく楽しい釣りがどんなタックルであれば叶うのか。それが自分が求めるタックルになるのではないかと思います。魚を獲るまでのプロセスを楽しんで、釣果に繋がる達成感が味わえる道具に出会えたら最高だと思うんですよね。

あれこれ使ってきた訳ではないですが、これまで使ったロッドの中では、自分が行くフィールドにおいて、やりたい釣りに最もマッチしたロッドです。シーバス、青物に限らずロックフィッシュやサーフフィッシングなど色んな釣りに使ってみて、また追記していけたらいいなと思います。

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