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目次
独学は今すぐ始められる
「船舶免許を独学で取得する」にあたっては、独学カリキュラムを作るのは自分です。いつからでも始められるので、「はじめよう」と思ったその時から、既に独学は始まっています。とはいえ、何から始めればいいか分からないと思いますので、順を追ってご説明していきます。
船舶免許の種類や取得方法の違いなどについては前回の記事でまとめています。
いつまでに取得したいかを決める
「船舶免許を独学で取得する」には「国家試験」に合格する必要があります。試験を受ける日が取得目標日の設定になりますので、まずは「いつ頃までに取得したいか」を決める事が大切です。「夏までに取得したいな」「受けるならすぐやろう」などそれぞれの目標設定する事で、「勉強への熱量が変わる」のは間違いありません。できる事なら、あまりにも遠い日程を設定せず、3週間〜1ヶ月先を目安に設定するのが一番良いタイミングだと思います。
試験日程を決める
船舶免許試験を受けるには、事前に申込(予約)が必要となります。原付やバイク、車とは違い、試験当日に受付しに行っても試験は受けられません。予め定められた試験日を「JMRA」のサイトで確認し予約しましょう。
都道府県別の試験日程はこちらからご確認いただけます。
試験日程が決まれば、勉強に取り組むだけです。
試験の申し込み方法
試験の申し込み方法は大きく分けて2つです。
1. JMRA窓口への申し込み
試験開始期日の20日前から7日前までに試験手数料と必要書類一式を窓口へ提出します。
試験日程や申し込み開始日、締め切り等についてはこちらでご確認いただけます。試験開始期日は「学科試験日」となり、「実技試験」は予約となりますので、同時申し込みが可能です。また「実技試験」のみ後日に設定することも可能ですし、申し込み人数が多い場合は別日の設定になる事があります。
全国のJMRA窓口から場所、営業時間等ご確認ください。
私が申し込んだのは、試験内容が改訂される前の2021年3月最終の試験で、しかも土曜日ということもあり、予約殺到するんではないか?と思ったのですが、申し込み初日のお昼頃に行っても、受験番号1番でした(笑)少し拍子抜け・・・。
実際に必要となる書類一式は下記の通りですが、「国家試験申請書」等については、事前に入手した上で記載し持ち込んでも、当日窓口で記入して申し込んでもどちらも同じです。ご自身でしか揃えられない「写真」「住民票のコピー」「身分証明書」を持参するばすぐに申し込みが可能です。
2. 郵送での申し込み
封筒に申請書の送付先を記入した返信用封筒(切手含む)を送付すれば、必要書類一式が届きます。下記の必要書類と試験費用を再度送付すれば窓口へ行かなくても試験申し込みが可能となります。但し、試験費用は「普通為替」となり、郵便局での購入等が必要です。試験申請自体はそれほど時間の掛かる事ではないので、行ける距離であれば直接窓口に行かれた方が確実です。
また、試験日は予約制になっていますので、予約無しで書類を郵送されると、希望日に受験が出来ない可能性があります。受験日を決めたら、必ず電話で事前に予約をした上で郵送する様にしてください。
必要書類
①小型船舶操縦士国家試験申請書 1通
必要事項を記入し、写真を貼り付けて提出します。
写真がない場合は受理されません。
申請書はJMRAの窓口にあります。
依頼すれば送料負担で取り寄せも可能です。
②写真 (縦45mm×横35mm) 1枚
免許申請時にもう1枚必要となります。
※試験に合格後、運輸局で操船免許の申請手続きをする際に、同サイズの写真が必要になります。
③本籍が記載された住民票(写し)のコピー 1通
住民票(写し)は試験に合格したあと、免許の申請時に運輸局へ提出する必要があります。試験にはコピーで大丈夫ですが、住民票(写し)は保管しておけば、何度も取らずに済みます。
※個人番号(マイナンバー)が記載されていないものに限ります。
※外国籍の方は、国籍・地域記載の同コピーが必要です。
※小型船舶操縦免許証(住所記載のもの)をお持ちで、氏名・本籍・住所等に変更がない方は不要です。
④身体検査証明書 1通
(※申請前に病院で身体検査を受ける方のみ必要)
試験日当日に試験会場でも受けられます(※有料 3,450円)
身体検査証明書を提出した場合でも、1,600円の手数料が掛かります。保険適用で身体検査を事前に病院で受ければ、合計額として少しは減額になる可能性があります。
⑤操縦免許証・海技免状のコピー 1通
操縦免許証又は、海技免状をお持ちの方は、そのコピーが必要となります。
※失効している場合でも構いません。
主にステップアップ試験「二級」から「一級」や、「学科」「実技」など既に履修が終えていて免除になる場合が対象となります。
国家試験手数料
試験の種別 | 身体検査 | 学科試験 | 実技試験 | 合計 |
一級 | ※ 3,450円 | 6,600円 | 18,900円 | 28,950円 |
二級 | ※ 3,450円 | 3,550円 | 18,900円 | 25,900円 |
二級(湖川) | ※ 3,450円 | 2,800円 | 15,000円 | 21,250円 |
特殊 | ※ 3,450円 | 2,900円 | 16,400円 | 22,750円 |
※申請前に病院で検査を受け、「身体検査証明書」を提出した場合の身体検査手数料は、1,600円です。
注:学科一部科目免除者の学科試験手数料は、学科全科目受験者と同じ手数料となります。
受験票と当日の実施要項の書類を受け取る
受付が完了すると「受験票」と「当日の実施要項」が記載された用紙を受け取ります。試験日には「受験票」が必要となりますので、大切に保管しておきましょう。ここでの受験NO,をもとに合否の確認をWEB上で行います。
「実施要項」には、試験会場の場所や集合時間、合格発表日も記載されています。試験後1週間以内には合否が分かりますが、この待ってる時間はなんとも言えませんね。
「新型コロナウィルス」の影響に伴い、体調不良等によりキャンセル対応が出来る様になっています。詳細については、受付で説明されますので、こういう時世ですからしっかりと聞いておいた方が良いですね。
他には、合格した際に「操縦免許申請」をする書類を受け取りますので、手続き方法に従って「運輸局」へ申請することになります。
試験内容について
試験の申し込み時、または試験の申請書を受け取る際に、「一・二級小型船舶操縦士試験について」の詳細資料をいただけますので、内容を事前に確認するといいと思います。試験の注意事項や、試験の詳細、配点と合格基準などが明記されています。細かくはまた書きますが、ポイントは「配点と合格基準」です。合格基準を満たせる勉強の仕方がマストになりますので、それぞれの配点は確認しておきましょう。
特殊小型船舶操縦試験について
同様に「特殊小型船舶」も別紙ありますので、参考にしてみてください。
「一・二級小型船舶」と同時に取得も可能ですが、内容異なりますので必要な方はいただく様にしましょう。
事前準備が終われば勉強するのみ
試験の申し込みは以上です。
免許スクールで代行してくれる所もある様ですが、独学の方は全て自分でやる事になります。もちろん、難しいことは一切なく役所に住民票を取りに行くくらい簡単な内容ですので、安心していただければと思います。
あとは独学で勉強し試験に備えるだけです!!
とは言っても「どこから勉強すればいいの?」と迷ってしまうかと思いますので、まずは次回、試験の流れを詳しく書かさせていただきます。試験の流れや対策が掴めれば、どうやって勉強すればいいかが見えてきます。私自身が実際に行った独学内容についても詳しく書かせていただきますので、参考にしてみてください。
船舶免許は思った程難しくはありませんし、ド素人の私でも取得できましたので、是非チャレンジしてみてください。