独学(飛び込み)で船舶免許を取る道のりを全て解説します〜Vol.1まずは受験パターンを確認しよう〜

つりと

こんにちは。つりとです。
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2021年4月1日、遂に「船舶免許2級」を取得いたしました。
取得までの道のりをもとに、これから船舶免許を「独学」で取得しようと考えてる方の参考になればと思います。
同様の内容は「JMRA 一般財団法人 日本海洋レジャー安全・振興協会」のサイトでもご確認いただけます。

船舶免許の種類

JMRA

免許は操船できる水面の範囲や船の種類によって、一級小型船舶操縦士、二級小型船舶操縦士、特殊小型船舶操縦士に分かれています。

簡単に言えば、一級は無制限の外洋まで行ける免許、二級は岸から約9km以内の海里を操船する事ができ、二級(湖川)は湖や川だけ操船できる限定免許です。特殊は水上オートバイのみです。但し、一級、二級を取得していても、特殊小型である水上オートバイは運転できません。最強の組み合わせは、一級小型船舶及び特殊小型船舶二つを取得する事です。

受験・免許取得資格

年齢と取得免許範囲

免許の種類受験資格免許取得資格
一級小型船舶操縦士17歳9ヶ月から18才以上
二級小型船舶操縦士15歳9ヶ月から16才以上
二級小型船舶操縦士(湖、川)15歳9ヶ月から16才以上
15歳9ヶ月から16才以上

注意
二級免許日て年齢が18歳未満の方は、操船できるボートの大きさが5トン未満に限定されます。18歳に達すると、特に手続きは必要なくこの限定は解除され、次回免許証更新時には限定のない免許証が発行されます。

年齢の分かりやすい区分としては、車は18歳から、原付は16歳からとなっていますので、船体の大きさで年齢分けされていると思っていただければ分かりやすいと思います。

身体検査合格基準

車の運転同様に「視力」はもちろんですが、「色覚」「聴力」「疾病及び身体機能の障害」などの基準もありますので、JMRAの公式ページをご確認ください(※受験前に身体検査が実施され必須項目となるます)

一級、二級どちらを取得すべきか

船舶免許取得に際して、一番最初に考えなきゃいけないポイントが、「一級」にするのか、「二級」にするのかの選択です。総じて言えるのは「一級」取れば海域が無制限になるので、無敵だという事です。しかし、これは「クルーザー」クラスの船を使って外洋に出るんだ!!とい方向けだと思ってください。近海で釣りを楽しむ方にとっては、「二級」があればほぼ対応できますし、一般的なレンタルサイズでは「二級」で十分に楽しめます。

もちろん、ご自身で「クルーザー」を所有して・・・などと考えてる方であれば、確実に1級取得した方が幅は広がるかと思いますが、その様な方は独学で取得されるよりスクール等に通っていただく方が、面倒な手続きもやってくれますので理想だと思います。

「バスボート」でいいんだけど?

中には湖などで操船する「バスボート」でいいから安く取得したいと思われてる方も多いと思います。「二級(湖川)」でも対応できる部分はありますが、エンジン出力が20馬力未満なので「ボート」によっては操船できないものもありますので、「バスボート」乗りたいと思っている方は、「二級」取得する方がいいと思います。

また、「二級湖川」を取得して「二級」へステップアップを目指す場合もありますが、「二級」から「一級」へのステップアップと違い免除範囲が大きくはないので、「二級」から先に取得した方がステップアップから見ても良いというのが分かります。免除範囲は下記表でご確認ください。

取得する免許 お持ちの免許 試験科目(試験時間※複数科目を受験する場合は各科目安時間の合計
操縦者の心え及び遵守事項(15分)※二級(湖川)は10分 交通の方法(20分)※二級(湖川)は8分、特殊は15分 運航(35分)※二級(湖川)は12分、特殊は20分 上級運航I(50分) 上級運航II(20分)
一級 二級 免除 免除 免除
特殊、又は二級1マイル限定 免除
二級 特殊、又は二級1マイル限定 免除
二級(湖川) 特殊 免除 免除
特殊 一級、又は二級 免除 免除

注1:二級(湖川)をお持ちの方の免除項目はありません。
注2:海技士(航海)をお持ちの方の免除科目は、「交通の方法」「運航(特殊)の「運航」は除く。)」「上級運航I」となります。
注3:海技士(機関)をお持ちの方の免除科目は、「上級運航II」となります。
※例えば、海技士(航海)・海技士(機関)・旧四級小型船舶操縦士の3種の資格をお持ちの方が一級を受験する場合は、身体検査のみとなります。

水上オートバイ(ジェット)も乗りたい

マリンスポーツで一番手軽なのは「水上オートバイ」だと思います。「一級」「二級」免許持っていれば乗れるんじゃないかと思われがちですが、「水上オートバイ」は「特殊」免許です。操船する為には別途免許が必要になりますが、「一級」「二級」と合わせて取得試験も可能なので、ご興味ある方は一度に取得するのも良いと思います。

免許不要のボート

最近ではインフレータブルボートなどに小型エンジンを装着するタイプも人気です。2003年に国土交通省の法改正で、動力付きボートの運転ができる範囲が変更されました。

【免許不要範囲】
「全長3m未満・推進機関出力1.5kw未満・人身障害防止のための停止装置、保護装置有するもの」

と定められています。
実際の推進機関出力1.5kw未満はどのくらいかというと、2馬力ない程のパワーなので、歩くスピードより少し早いくらいですので、手漕ぎのカヤックなどと大きく変わらない程度です。流れの早い川や風の強い日の湖などではかなり厳しい動力です。手軽なレジャーでお使いいただける程度だと考えた方が良いと思います。

取得方法の種類

独学(飛び込み)で取得しようと決める前に、再度取得手段を確認してみましょう。大きく分けてパターンは3パターンあります。それぞれのメリットデメリットもありますので、ご自身に合っているか検討してみてください。

免許スクールへ通う

マリーナの運営やボートを販売等を行う企業や、免許スクール事業を専門に行う学校に通って、学科・実技などを選択して受講する事ができます。スクールではあくまで講習がメインですので、国家試験は自ら受けに行く必要があります。設定された講習時間を終了したからと言って、確実に合格できる訳ではありません。最終的には自主学習し試験に挑みます。

スクールによっては、実技だけの講習を行っている場所もあるので、学科は自主勉強して、一度操船しに講習をうけるという選択肢もあります。

MEMO
メリット:ご自身の都合で講習日程や内容を選択でき、内容選択によって安価に通う事ができる。
デメリット:登録スクールではないので、課程終了しても試験免除を受けられないので、結果的には自主学習が必要。

登録教習所に通う

国土交通省に登録されている海洋・水産系の大学や高校または、民間の教習所に入校して免許取得を目指すことができます。法律で定められたカリキュラムを履修し、国家試験と同じ内容での試験が実施されますので、合格し全ての課程が修了すれば、修了証明書が発行され試験申請の際にでの、学科試験と実技試験が免除されますので、身体検査に合格すれば免許取得となります。

言い換えれば、登録教習所で合格すれば試験免除で免許取得可能となります。ただ、スクールとは違い少し割高になりますし、二日ほど通う日程などの調整が必須になるので、仕事をされている方には難しい場合もあります。
登録教習所はこちらから確認できます。

MEMO
メリット:履修課程を修了すれば、学科、実技試験は免除。身体検査合格すれば免許取得となる為、合格率は高い。
デメリット:他の取得方法に比べて費用は高額。予算との比較検討が必要。

独学で取得する

さて、本題の「独学取得」ですが、試験に向けた自主学習で取得を目指す場合です。学科、実技はもちろんの事ですが、試験申請、免許証の発行手続きに至るまで全て自分で行う事になります。細かく言えば「教科書」などもご自身で入手する必要があります。

講習などを受ける訳ではないので、全て実費負担のみですし、試験日程に合わせて早め早めから取り組む事もできます。

但し実技においては全くの未経験で挑むには多少のハードルを感じるかもしれませんが、私自身もこの方法で取得しましたので、独学でも操船免許の取得は可能です。事実、「免許スクールへ通う」場合でも、実際に操船している時間は僅かな時間ですので、操船が上達するかどうかが問題ではない事が伺えます。これは後にお話ししていきます。

MEMO
メリット:試験に合わせて自分でスケジュール調整が可能で、実質の費用負担額は実費で免許取得できます。
デメリット:試験申請から免許申請、自主学習など全て自分で行う事になります。

免許取得方法の選択について

この様に3パターンの取得方法がありますが、あくまで「独学」を絶対に推奨するものではなく、しっかりと講習を受けたい方には「スクール」や「登録校」に通う事をお勧めします。独学で合格するとは言え、私も不安ばかりでしたし、不合格になった場合には再度試験を受けなければいけませんので、費用は二重に掛かるリスクもゼロではない事を認識しておいてください。

ただ、しっかりと自主学習ができれば私自身の様に合格する事ができますし、チャレンジしてみたい方は是非、「独学で船舶免許取得」を目標に頑張ってみてください。可能な限りではアドバイスさせていただきます。

試験日程を決めて申し込む

受験パターンが分かれば、次は試験日程を決めて申し込みです。
「え!?もう申し込み!?」「心の準備が・・・」
独学で受験をする方は、「そもそも、いつ試験を受けるのか?」と疑問に思われると思います。

結論=試験日は自分で決める!!

小型船舶免許は「国家試験」ですが、車の一発試験のようにほぼ毎日の様に実施されている訳ではありません。もちろん、需要バランスが車ほどではないですから、同じ試験会場で大凡月に2回程度です。「いつ試験を受けるか!?」を「試験日程」から選び、試験日までに目標を設定することで、勉強への集中力も高まりますし、無駄な時間を過ごさずに済みます。

「独学で船舶免許」を取得する為には、まず目標を設定していく事が最重要課題となります。
「試験日程の確認」や、「申し込み方法」、「どのタイミングで申し込めばいいのか」については↑次回の関連記事Vol.2を参考にしてみてださい。

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