ノースフェイス のGORE-TEX(ゴアテックス)素材をまとめてみる〜メンテナンス方法など〜アングラー目線で

つりと

こんにちは。つりとです。
今回は「THE NORTH FACE」と「GORE-TEX」をコラボレビューさせたいと思います。基本は釣り用ブランドではないが、実際に愛用しているアングラーはよく見かけます。その理由には、なんと言ってもデザイン性などの良さが幅広い世代に受け入れられているのも事実です。しかし、少し割高感があるので購入される前にアングラー目線で私がレビューしてみようと思います。

THE NORTH FACE

アウトドア界のビッグブランド「ノースフェイス 」。
釣りのみならず、あらゆるアウトドアシーンで活躍するウェアやシューズ、グッズを含め、アパレルファッションのインポートブランドとしてその地位は不動です。

どちらかと言うと「釣り」というカテゴリーには属さないイメージもありますが、最近の釣りブームに合わせて取り入れられている方もたくさん居られると思います。私もその一人で、夏場から真冬にかけて重宝するものはたくさんあります。

中でもアングラーの方なら防寒にプラスアルファとして考えられるのが、防水や撥水、耐水、透湿などの機能性ではないでしょうか。代表的な素材として「GORE-TEX」が挙げられますが、アングラー目線で知りたい部分を少し探ってみる事にしましたので、参考になれば幸いです。

GORE-TEX(ゴアテックス)とは?

GORE-TEX®︎製品とは、GORE-TEX®︎ファブリクス(生地)からできている防水耐久性・透湿性・防風性というカラダを守る機能を持ったウェア、フットウェア、手袋、帽子などのことです。GORE-TEX®︎製品は、生地の機能を十分に発揮させるために、最終製品の状態で様々なテストを行うなど、厳しい品質基準によって管理されています。

GORE-TEXの必要性

ゴアテックス生地は防水性能が高く雨の侵入がありません。その為、急な天候不良や、水が掛かってしまう様な場面、例えばオフショア(船)などでの釣行時に、突然の波で海水が掛かったとしても、内部へ浸水する事はありません。

また、透湿性に優れているので、湿度の高い場合や汗などによる蒸れを軽減する事ができるので快適に過ごす事ができます。究極は雨天時の気温が高い場合などには、その機能性が最大限発揮される素材である事が言えます。

GORE-TEXの防水性

記事の耐水性は一般的な雨の状態では中に侵入することはほぼ皆無です。実際に早朝4時から昼12時までの8時間常に雨の中に居続けましたが、全く中に雨が浸水する事もなく快適に使えました。

ただし、生地そのものが水を含んだりする事によって、冷たさを感じる事があります。この釣行は10月でまだ暖かい日でしたが、インナーが薄かったこともあり後半は寒くて震えていたのを覚えています。水を含んでいるので重みも感じるので、「本当は浸水してるんじゃないの?」と思ってしまいがちですが、この状況でも全く水が浸水してくる事はありませんでした。

構造に秘訣がある

日本ゴア株式会社

構造を話す前に防水、撥水、耐水のそれぞれの違いについて理解しておく必要があります。まず防水というのは、水を中に浸水させない素材である事、撥水は生地表面から水を弾く素材である事、耐水は水による圧力を長時間耐え続ける事です。

GORE -TEXは一般的なものよりも高い耐水性を持っていて、生地を縫い合わせる針の穴からの侵入を防ぐために、ゴアシーム®︎テープを縫い目に配置加工する事により、物理的な侵入をも防いでくれます。

また独自の防水基準でより良い製品を提供できるように、試験を重ねることでストレスなく釣行できるように万全の製品が生み出されています。

3層構造がキモ

1層目 生地表面 → 撥水
2層目 GORE-TEX メンブレン → 防水
3層目 裏地 → 透湿性

それぞれにおいて役割分担があり、総合的な浸水防止、透湿UPにつながっています。

寿命やメンテナンスの必要性は?

GORE-TEXは物理的損傷がない限り、劣化する事はありません。例えば、岩場で転倒し破れた、針で穴が開いたなどです。侵入する隙間があれば入ってきますよ、という事なので理解できます。

時に一番わかりやすいのは撥水性(弾く性能)が衰えているんでは?と感じる時です。実際、上の雨天時釣行では撥水性が落ちている状態です。この原因のほとんどが汚れによる目詰まりで起こるものです。生地の隙間に埃や皮脂などの汚れが付着することで撥水性能が下がると言われています。

汚れを落とすのは洗濯です。洗濯表示に従って定期的に洗っていただく必要があります。また、洗濯後は生地を毛羽立たせる為に、乾燥機やアイロンでの熱処理などで撥水性の回復が高まります。この方法は後ほどご説明します。

防寒としての役割は??

GORE-TEX素材は暖かいという間違ったイメージもあるみたいですが、GORE-TEX素材は防風性能は高いので、中に風を通しにくい性質を持っています。ただ、素材自体に保温効果などはない為、防寒ではあるが保温効果を高めるには、重ね着などする方がより相乗効果が得られます。

メンテナンス方法

洗濯方法の表示を見る

どんな洗濯方法が良いのか、実際の表示を事前に確認する必要があります。手洗い必須の場合もありますし、アイロン掛けなどがNGの場合もありますから、しっかりと確認してから実施するようにしましょう。

いざ洗濯

基本的には、ぬるま湯に洗剤なしの手洗いが良いと言われてますが、漂白剤の入っていない水溶性洗剤であればOKみたいです。ただし、柔軟剤や芳香剤は撥水生地の表面に目詰まりを起こす可能性があるのNGとなっています。

手洗いで洗剤を使う場合には、すすぎをしっかりして洗剤は残さないように洗い流しましょう。防水透湿ウェア専用の洗剤もあるようなので、表記に従って使ってみるのもいいかもしれません。

乾燥はどうする?

そもそも防水素材なGORE-TEXなので、脱水するのは難しい事もあります。洗濯機をかける場合は短時間か、むしろ省略しても良いと言われています。実際、脱水機をかけると、水分がうまく切れずに重みが加わって、脱水を掛けられない場合もあるので、洗濯音に違和感がないか注意する必要があります。

乾かすのは乾燥機でもOKな場合もありますし、陰干しでしっかり乾かすのがベストです。

撥水効果の回復方法(メンテナンス)

撥水効果を回復させる方法は「熱を与える事」です。
生地表面の撥水基(毛羽立ちの様なもの)は熱を与えるとその性能を回復させる事ができます。当て布をして低温でアイロンをかけてあげるのも推奨されています。

乾燥している状態でドライヤーなどを掛けてあげて時間短縮している時もあります。熱が高すぎると素材が変形したり変色したりする恐れがあるので、直接は当てずに、アイロンを同様に当て布すると安心です。

アングラー目線での評価

釣り用に「THE NORTH FACE」を導入しようとすると若干割高な感は否めませんが、釣具大手メーカーとの価格差で見れば僅かです。対防水や、対撥水として見れば、かぶる様な釣り場(磯やオフショア)では、生地に対するダメージは少し高い気がします。

本来「ノースフェイス 」は登山や雪山を対象としている製品が多いので、マリンスポーツは想定していないと思います。沖堤防や陸っぱり(海釣り公園や湾奥)では申し分ないと思いますので、使用する場所や時期(防寒含めた重ね着)などを想定して使い分けるのがベストだと思います。

実際、オフショアや極寒の時期など、風や海水対策、釣行後のメンテナンスケアなどを考えると、釣用とされるウェアが快適であることが言えます。というのも、そもそも汚れる事を想定しているのが釣用ウェアなので、メンテナンスも非常に楽てす。

mazumeの防寒レインウェアを愛用していますが、硬く絞ったタオルなどで拭き取るだけでも綺麗になります。あらゆるシーン、時期を想定して使い分けが出来れば、お洒落もできちゃうのが釣行時の魅力だと思います。

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